電動スクーターに乗ろう!
当時のエンジンのシリンダーは従来の鋳鉄製でなく、アルミに硬質クロムメッキを施したものであり・・・
これも日本にとっては初めて見るものでした。
動力伝達は大多数が後輪を駆動する方式で、それもVベルト、またはチェーンによるものが普通。
ごく少数がローラー駆動でした。
諸外国においては、前輪を駆動する方式も若干あり、日本ではトーハツがこれを最初のものに採用したが、好評を得られず、間もなく後輪を駆動する方式に切りかえました。
不評の理由は、エンジンの急停止があると操縦不能となりますし・・・
また、スタートのときスタンドを立ててペダルを踏むという手がつかえないというような点でもあったろうかと想像されます。
上述のように構造は似たり寄ったり、性能もどんぐりの背くらべなので、外見とか宣伝文句とかに特別の魅力を出すことに多くの努力が払われましたが・・・
その点で一頭地を抜いたものがホンダのカブでした。
これはエンジン被いを鮮やかな赤色、ガソリンタンクを白と塗り分け、極めて人目を引きやすくしました。
そして「赤いエンジン、白いタンク」を歌い文句にし、盛んに宣伝したのです。
これは、今で言う電動スクーターのように画期的なものだったのです。