バイクモーターの歴史
昭和28年(1953年)の日本の市場には、何十という銘柄が一時に現われてまことににぎにぎしいのですが・・・
技術の内容はわりあい単調です。
エンジンそのものは50~60ccの単気筒空冷2サイクル。
方式としては3孔形が大多数。
ただ愛知機械のものが吸入にロータリ弁を使った唯一のものでした。
薄板弁を吸入口に使ったものも後年現われましたが、昭和28年ごろには1機種もありません。
出力は1PS/3500rpmの程度が一般。
当時ドイツなどでは、クライドラーK50のように50cc2サイクルで2.5PS/5000rpmというような高性能エンジンが現われていました。
これは、自転車の補助動力としてでなく、軽易ながら本格的なオートバイの態をなしていました。
当時の日本の平均的バイクモーターの出力はこの半分以下だったので、クライドラーは驚異の的でした。
今で言うなら、電動スクーターと同じくらい画期的なものだったのでしょうね。